インタビューvol.2 BOOKSりんご屋 七條惇さん・井上さん
白河一丁目にある本屋「BOOKSりんご屋」さん。清澄白河唯一の本屋、その開店までの経緯について株式会社 秋葉原ラジオ会館 取締役副社長 七條 惇(しちじょうまこと)さんと現場責任者の井上さんにお話を伺いました。(2016年6月)
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清澄白河にお店を開いた理由
ー なぜ、清澄白河にお店をだすことになったんでしょう?
七條: そもそも20年くらい前に本屋を始めようということで最初に開店したのが神田だったんですね。中央通りに面したところで80坪くらいあったんですが、やはりあのあたりですと家賃も高いですし競合も多くてなかなか難しい。だけど本屋を続けたいという気持ちが強かったものですから別の場所を探し始めたんです。
ー いろいろ候補があった中で清澄白河を選ばれた理由は?
七條: 僕が前に務めていた不動産関係の仕事で、江東区の担当をしていたので、江東区が非常に好きだったんですよ。
ー 江東区に愛着があったんですね。
七條: そうですね。やっぱり隅田川をわたって東に来ると国が違うくらいに人が違うと思うんです。人情味があるというか。江東区が好きで、お店を清澄白河に開いてみて、そこで清澄白河が好きになったってかんじですね。
開店から14年。街と店に変化は?
ー 清澄白河店はできて何年になりますか?
七條: もう14年くらいになるかな。駅も、大江戸線はありましたけど半蔵門線の清澄白河はまだできていない頃ですね。
ー そのほかのランドマークなんかも、まだ何もなかったですよね?
七條: はい。清澄庭園もマンションもまだなかったですし、今のように人が集まってくるなんてことも想像しなかったです。
ー どんなお客さんがいらっしゃいますか。
井上:夕方、会社帰りの方が寄ってくれることが多いです。6時〜8時台ですかね。地元の方が多いです。日曜の夕方なんかだとまとめて買われる方も多いです。2時間以上さがして買って行かれる方もいらっしゃいます。お盆とか正月休みのような連休前にも多いです。贅沢な時間の使い方だなあと思いますね。(笑)
ー 開店時と今で何か変わったな、と感じることはありますか?
井上:もともと地元の30〜40代の方やご家族連れが多かったんですけど最近は観光で来られた若い方が多いです。
七條: この14年でインターネットが普及したり本をとりまく社会環境もだいぶ変わったと思いますが、本が好きな人って、本屋さんに来て本を選ぶこと自体が好きだと思うんですよね。目的をもって買うのとは違う体験といいますか。そういう方まだまだいらっしゃるので、変わっていないなと思うこともあります。
りんご屋さんの「ここに注目」
ー りんご屋さんが一番忙しい時間は?
井上: 開店前ですね。朝、雑誌や新刊が届くので、それを9時くらいから解体して並べるのがはじまり。一番バタバタします、お見せできないくらい(笑)。そのあとは棚を整理したりレジに立ったりいろいろですね。売れる本の入ってくる日や雑誌の発売日はざわざわします。
ー なるほど。りんご屋さんが考える「本屋さんに必要なもの」はなんでしょう。
七條: 本屋さんっていうのは本が好きなだけじゃダメだと思っています。本屋さん自体を、好きじゃないと。
ー 本だけでなく、本屋さんを好き…?
七條: そうなんです。本が好きだと、品揃えに個性が出過ぎてしまうんです。私見ですけどね。なので、責任者の井上が中心になって、出版社や取引先からのおすすめ・ニュースなどをもとに選んでます。多少の個性や経験値などももちろん反映していますが。
ー では、お店の注目してもらいたいポイントは?
井上: ブックカバーには、自信あります。デザイナーさんにデザインしてもらったものでわたしたちも気に入ってます。ここだけの話、けっこう印刷代、高かったんですよ。(笑)
ー 本屋さんをやっていてよかったと思うことはありますか。
七條: 自分じゃ絶対手に取らない本をお客さんからの注文で知ることができます。発見が多いです。たとえばわたしは山登りはしないんですけど山登りの本を知るきっかけをもらったり。
ー 最後に今後のやってみたいことなどあれば教えてください。
七條: 今までイベントをあまりやったことなかったんですけど、最近やりはじめて。お花と本をセットにして販売してみたり。こういったイベントなんかを、これからもいろいろ実験的にやってみたいです。
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BOOKSりんご屋清澄白河店
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